Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

【骨折生活】四十四日目

f:id:b-kyoen:20220219130748p:plain

ついに。

ついに!

六週間の長きに渡ったギプス生活が、一昨日、ついに終わりを迎えた。

完全なるご開帳を前に、ワタシは万全の準備を整えた。

丸ごとキャベツスープの残りをレンチンして食べ、お惣菜のアジフライを食べ、もずくも食べ、冷凍ご飯もレンチンして食べ、さらにバターサンドのお菓子も食べて、お腹を満たし、満タンにし過ぎて気持ち悪くなった(げー)。

同僚に、今日のワタシの最優先事項はギプス外しだ。これを邪魔するヤツは絶対許さん、骨折ってやる とチャットし、気合を入れた(謎)。

 

そして、いざ病院へ。

途中ですっ転ぶと大変なので、注意して歩いた。

 

「予定通り外しますよー」と先生。

やっぱりあと一週間、とか言われなくてよかった。ホッとしつつ、いよいよ完全ご開帳!

新聞紙を膝の上に敷き、腕を出…せないから、何となくちょっと掲げてみる。

ミニチェーンソーが唸り、世話になったギプスに食い込む。

f:id:b-kyoen:20220219130754p:plain

バリバリと白い破片を撒き散らし(新聞紙はこのためなのだよ)、ひえーっと心の中で叫ぶワタシを尻目に、チェーンソーはギプスを断ち切っていく。

もう、怖くて半分くらい目をつぶってたよ、ジェイソーン。(謎)

恐怖の時間が過ぎると、先生がラクダ色のサポーターにハサミを入れ、次いでヤットコみたいな器具をギプスの切れ目に突っ込む。

パコンッ。

ギプス、ご開帳ー!

アデュー、

アデュー、ギプス!(涙)

f:id:b-kyoen:20220219130802p:plain

残骸となった六週間の相棒に別れを告げたワタシは、晴れ晴れとした気分だった。

腕を洗うために突っ込んだバケツのお湯が、「あったかいから大丈夫ですよー」という看護士さんの明るい言葉とは裏腹に、水同然に冷めていても気にならないほどに。(ヒャっ、とはなった)

むしろ、これをあったかいお湯と感じるなんて、アンタどれだけ冷え性なんだと心配になった。

その後、簡易な補助具をつけてもらい、40分工程のリハビリ(リハビリ室が換気のために窓全開で寒かった。次は着ぶくれして行かないと風邪引くー)を経て、帰宅。

はー、これで晴れて自由の身ー!

 

……と喜んだのも束の間。

 

そうは問屋が卸さなかった。

ワタシの問屋はドケチらしい。

ない袖も振れってか。

振った袖をむしり取って巾着袋でもつくるつもりか、図々しい。

解放感のあとに待っていたのは…。

「なんか痛い。…ってか痛い! ちょっとすごく痛いんだけど!」

ようやく自由になった腕を、急に曲げたり伸ばしたりしたのが仇となったのか。

お風呂のあと、ひどい痛みがワタシを襲った。

あまりに痛くて、ギプス、カムバーック!と叫びたいくらいだ。

なんだ、この痛みは!

f:id:b-kyoen:20220219132728p:plain

 

そう、骨活の本番はこれからだった。

長い第二章の幕が開いたことを、ワタシは垢だらけの手に辟易しながら思い知ったのだった…。

続く。

f:id:b-kyoen:20220219130808p:plain

 

⭐︎B2

f:id:b-kyoen:20220106121412j:plain

Copyright © 2015 BBB All Rights Reserved.