Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

一粒の至福。

f:id:b-kyoen:20190724232937j:plain

甘いものが好きである。
和菓子、洋菓子を問わないが、和菓子なら餡子を使ったもの、洋菓子ならばバターをたっぷり使ったものが特にお気に入りである。
残念ながら、中華菓子はあまり得意でない。なんというか、重いのだ。月餅は中華菓子の代表格だが、どうも美味しいと思えない。ラードを使っているそうだが、そのせいだろうか。妙にべたついた脂っこい味で、三口噛むともういいやという気になってしまう。
しかし、すべての中華菓子がだめなわけではない。むしろ大好きなものもある。杏仁豆腐とかマンゴープリンとか(←分類的に中華系というか東南アジア系?)。特に杏仁豆腐はお気に入りである。セブンイレブンで売ってるセブンプレミアムの杏仁豆腐は秀逸だと思う。もう少し値段が安ければ、週に三回は買ってもいい(謎)。
逆に、和菓子や洋菓子にも苦手なものはある。和菓子では、ういろう。洋菓子だとマカロンだ。特にういろうは、「三大食べられないもの」のひとつだ(ちなみに他の二つは、ブルーチーズと肉の脂身である。
昔々、某知人に、ういろうはろうそくの味がするとこぼしたところ、それは本当に美味しいういろうを食べたことがないからだ、と言われた。
後日、その知人が、「本当に美味しいういろう」をお土産に買ってきてくれた。ほお、と思って、期待と不安で口に入れ、一噛みしたところで「ぶへっ!」と口から吐き出した。「本当に美味しいういろう」は、「やっぱりろうそくの味がする」のを再確認させてくれただけに終わった。お米が原料だというのに、どうしてあのようなけったいな味がするのかさっぱりわからない(※ういろうが好物の人、ごめんなさい)。まあ、味覚には個人差があるので、美味しく感じる人には甘味なのであろう。
ちなみにマカロンは、原料が何かよくわからないのだが(卵白?)、あの毒々しい色がもうNGである。食べてみたらさらに微妙で、「一粒で二度まずい」である(※マカロンが好物の人、ごめんなさい)。
そして、種別を問わず、日本産のお菓子は、外国産のお菓子の何倍も美味しい。繊細で上品で、日本人に生まれて良かったとつくづく思う。なぜ外国産のお菓子はああもどろりと重いのだろうか。甘すぎて歯が浮く。そして、甘い以上の何か別の物質が含まれているような変な味がする(ことが多い)。しかし、お土産は気持ちの表れゆえ、味はさておき、ありがたくいただくことにしている。
これもまた昔話だが、以前所属していた会社の先輩同僚が、新婚旅行のお土産にタイのお菓子を買ってきてくれた。給湯室で箱を開け、配り係(謎)の特権として、同僚と二人で味見と称して口に入れた。
その瞬間、「はぎゃっ!?」と吐き出した。おそろしいまでに工業製品の味がした(謎)。果実を加工したようなものだったが、舌が拒絶反応を示すまで一秒もかからなかったのではないだろうか。「これ売っていいの!?」と、どこかに訴えたくなるほどの代物であった。
その先輩社員は、(高給取りのくせに)滅多に職場にお菓子を差し入れることがなく、ゆえに喜ばれる菓子とはどういうものかわからなかったのであろう。ある意味これは戒めとなった。お土産初心者には、過度な期待をしてはならない。本事例は、「お土産、お土産!」とプレッシャーをかけたのが裏目に出た良い例である。
というわけで、日本産のお菓子をこよなく愛する甘いもの好きではあるが、残念なことに、三日も続けて食べると顔に吹き出物ができる。それだけならまだしも、お腹の具合も悪くなる。甘いものは胃腸に良くないと聞くが、まさにそれである。従って、甘いものを思いきり食べるのは週末のみと決めている。(←しばしばこの決意は反故にされ、その結果、お腹の具合が悪くなって七転八倒し、改めて「もう食べない」と決意し、少し経つとまた反故にされ…を繰り返す。「甘い誘惑」とはげに恐ろしきものなりー)。
しかし、仕事だなんだと疲れたときに、脳がブドウ糖を欲するのを止めることなどできはしない。試行錯誤(謎)を繰り返して行きついた先が、飴である(やっと本題)。
スーパーに行くと、色々な種類の飴が並んでいる。これからの暑い時期、よく売れるのは塩飴とかビタミンCのたっぷり入った飴だろうか。
他には、定番の黒飴、薄荷飴、のど飴、果実汁入りの飴、などなど。
しかし、ここ最近、ハマっているのはカンロの「金のミルク 濃い贅沢」である。たまたま、職場で一袋(ひとつじゃなくて一袋)もらったのだが、何の気なしに口に入れたら、これが実に美味だった。
以来、二日に一粒は舐めている。
某ミ〇〇ーに似ているが、それはさておき、ミルク味というのはどうしてこうも心を癒すのであろうか。
あー疲れたなと思ったときに、ぽいっと一粒口に入れると、舌にじわあっと広がる甘さが脳髄を直撃し、頭の中は一気にスイートパラダイスとなる(謎)。
口の中でころころと転がし、最後の欠片が喉の奥に溶けて消え去るまでの間、小さな至福ともいうべきものを味わうことができる。
そういえば、大昔、B1がやけに飴を舐めていた時期があった。ほぼ毎日だったように思う。袋からごそごそ取り出すと、B3が「出たっ、飴!」と言っていたのを思い出す(懐)。ダイエット対策だったのかどうか定かではないが、ともかく飴女と化していた。
その慣習が、時を隔てて(なぜか)自分に受け継がれたようだ。
束の間の小さな至福が、たった一粒の飴で得られるなんて、こんなにお得なことはないではないか(貧乏道)。
散歩の途中、考え事をして頭が疲れたとき、気持ちが何だかざわざわしたとき……。ぽいっと口に一粒、いかがであろう。

 

☆B2 

Copyright © 2015 BBB All Rights Reserved.