「精霊の守り人」〜実写版とアニメ版②
(前置き:一応書いておくけど個人的感想だから!)
実写版にがっくりきてしまったところへ救世主のように現れたアニメ版(謎)。
放映は2007年でだいぶ前になるのだが、そもそも原作のファンになったのがここ数年なので、当時はこんな傑作が放映されていることなど知ろうはずもなく。
アニメは好きだが、いつも最新の情報を追ってるアニオタの域までは達してないので(謎)、結構後になってから、「こんな面白いものがあったんかい!」となることが多い。夏目友人帳然り、ワンピース然り。
とにかくだ、このアニメ版に関しては、「素晴らしい!」の一声で事足りる。
見るに値する。
原作が小説だったからなのか、残念ながら当時の知名度はそれほど高くなかったようなのだが、上橋さんがアンデルセン賞を受賞し、著名俳優を起用した実写版の放映が効を奏したか、ここのところ、アニメ版の再評価の声も聞かれたりする。その中には、新参者の自分もいるわけだが。(^^;)
実写版、シュガの残念な出来に(あれは「シュガ」なくて「ウギャ!」だろー)心を痛めていたが(謎)、そのおかげでアニメが再放送され、感激するほど大ハマりになったんだから、あれはあれで役に立った(に違いない)。
ともかく、映像がきれいである。音楽も素晴らしい。
OPから守り人の世界に引きずり込まれたからね、私は。
録画したものを再度見るときは、OPをすっ飛ばすことが専らだけど、守り人に関してだけはしっかりOPから見てるからね。
そして、何よりも、原作の持つ世界観を少しも損なうことなく作り上げている。
むろん、原作とは違う展開や(シュガは青池に行かないしバルサとも会わないし)アニメ版にしかないエピソードも多い。
でも、物語の根幹には影響しないし、オリジナルエピソードも原作を補完するもので、むしろ楽しめた(第7話「鍛冶屋」は秀逸な出来!)。
狩人も全員出て来るしさー(笑)。
アニメ版のジグロもカッコいいし、ジンすごくカッコいいし(謎)。
でも、実写版と比して一番感じたのは、チャグムの存在感がちゃんとあるところ。
バルサは主人公だから実写版でもアニメ版でももちろん中心に来るんだけど(アニメ版のバルサは最高にカッコいい!)、今思い返しても、実写版のチャグムは印象薄い……。
やっぱりね、実写ドラマは、知名度のある俳優の起用がそれなりのインパクトをもたらすので、その中でまったく知らない子役がぽんと出てきてもピンと来ないのよ。
他のドラマで既に有名になってしまった加藤清志郎君とか芦田マナちゃんクラスの子役を配していたらちっとは違ったんだろうけどねー。
子役君には申し訳ないが、バルサとチャグムの物語が、バルサだけがクローズアップされてた感が強くて(←あくまで個人的感想)、もうそこからして実写版はがっくりだった……ことに今気がついた。
でも、アニメ版は違う!
チャグムがちゃんと自己主張しとる!
成長して行く様も描き分けが出来ているし!
というわけで、あらゆる面において最高の出来だよ、このアニメ、見るに値するよ。
おかげさまで、Blu-rayBOX買っちゃったよー!
夏目のBOX2発売を目前にして散財しちゃったよー。(涙)
続編が作られることはないんだろうけど、「闇の守り人」とか「天と地の守り人」とか、バルサの葛藤やチャグムが成長したところをアニメ版で見たいなーとか思う。
☆オーサーB2