Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

コントロールを手放す。

・・・というようなことを聞く。

この言葉の肝は、人も含めて周囲を支配することなどできない、変えるべきは自分の考え、ということかと思う。

 

これは結構難しいことである。

 

人は、「そんなことはない」と否定しつつ、自分の目線で物事を測る生き物だ。なぜなら、自分が経験していないことをなぞること、そこに思いを馳せることが非常に苦手だからである。

 

例えば身体の不具合について考えてみる。

誰にでもはっきりとわかるような不具合、例えば外に現れる先天性の障害などについては、これはもう経験の有無にかかわらず客観的に「大変だ」と判断できるので、共感的・同情的にその人の側に立った(ような)見方を取る。

しかし、もっと軽い症状、例えば、頭痛とか、胃腸の調子が悪いとか、あるいは気分が落ち込んでいるとか、そういうものに対しては、「大丈夫?」と言いつつ、実はピンと来てない。

だから、人によっては、「あれくらいで」などという心ない言葉が出るのである。

 

「辛さ」というのは、本人にしかわからないものである。

それを「あれくらいで」と簡単に流してしまう人は、まさしく自分の目線でしか物事を捉えていない。

 

そういう人に欠けているもの、それが想像力である。

想像力に乏しい人は、他の人には他の人なりの感じ方、考え方があることがわからない。口ではわかったようなつもりでいても、本当にはわかってないから、ブツブツと周囲の物事に対して不平・不満・文句を簡単に垂れる。

 

一方で、そういう想像力に欠けている人ほど、自分の周りを支配しようとしたがり、うまくいかないと、やはり不平・不満・文句を垂れ流す。

 

自分以外の第三者や物事を支配することなど出来ない。

自然を支配出来ないのと同じことである。

まずは、そこを十二分に意識することから始めないと、いつまで立っても不平・不満・文句はなくならない。

 

自戒を込めて。

 

オーサー:B2

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