Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

若気の至りもまた眩し。

ぼくのりりっくのぼうよみ」というアーティスト(歌手)がいるらしい。
ちなみに名前にカギカッコつけたのは、知らない人からするとどこからどこまでが名前かわからないだろうという理由による。自分みたいに。w
グループじゃなくてピン。男の子…っていうのは失礼か、男性。
17歳でデビューして今20歳……だっけかな。現役大学生。

毛ほどもその存在を知らなかったわけだが、気に入りのブログにこのアーティストが引退宣言を出したという記事が載っていて、それで初めて知った次第。
あ、B3は知ってるかもねー。音楽よく聴くみたいだし。

引退の理由として、自由になりたい、他の人の中にできあがった偶像に自分が支配されてしまうことが耐えられない、ということだとか。
歌詞が哲学的とか天才とか言われているらしい。

ファンでもないし、特にその作品を聴く気もないわけだが、詞にはちょっと興味がある。短編小説も書いているとか。でもAmazonで検索したら、彼の名前で本を出しているわけではないらしい(なんかの雑誌に他の作家と一緒に掲載されているだけ)。もっとも、出版されていても買う気はない。たまたま図書館に寄って、書棚をめぐり歩いているうちにたまたま見つけて、ちょろっと目を通してどこか琴線に触れるものがあったら、どれ借りてみようかい、くらいの関心しかない。

言葉遣いが巧みであっても、ひとつの物語として読むに耐えうるものになっているか。そこの点でどうだろうという気がする。まあ、歌詞すら目にしたことがないので、何も言えない立場だけどな(笑)。

戯れ言はともかく、引退の理由として上げていた、他人の中に出来上がった(自分の)偶像に支配されることが耐えられん、という部分に興味を引かれた。

偶像。この場合は虚像というべきか。
作られたイメージ。
誰もが持ちうるもの。
例えば自分だったらケチ臭いとか(謎)。

人によっては幾つものイメージを持つし、もしくは意図的に作り出すこともある。
それらのイメージが勝手に独り歩きし、自分自身とはかけ離れたところで固定化されることもある。
自ら作り出すこともあるだろうし、周囲が作り上げることもあるだろう。
そうしたイメージをどこか離れたところから客観的に醒めた目で眺め、へええと流してしまえるならいいけれど、中には本当の(と思っている)自分とのGAPに苦しみ、捉われてしまう人もいる。

このりりっくさん(←勝手に縮めた)も、そうだったのであろうか。
有名人ともなれば(私は毛ほども知らなかったがな。w)、そのGAPもまた大きかろう。それを楽しんでしまえる人ならいいけど、まだまだケツが青いといってもいいほどの若者である(20歳!)。やりたいことも他にいっぱいあるだろうし、とりあえず全部「辞して」しまうのもまったくもってアリだろう。

まあ若くなくても、今の現状に何が何でも足を踏ん張って耐えねばならぬ意味や価値がないのなら、ポイっと放り出してしまってもいいのでは。他の船に乗り換えて、違う航路で旅してみよう(謎)。
乗った船が泥船だったとかいう可能性もあるわけだが、その場合は、乗り換える船を間違えたくらいの気分でさらにまた別の船へ。
そうして船をとっかえひっかえして生きていくうちに、目指す目的地というものも見えてくるだろうよ。(到着後にはまた別の目的地へ向かう)

頻繁にとっかえひっかえできるのは、若いうちだけ。
年取ると、乗り換えるのもめんどくさくなるわけよ。
船の選択肢も少なくなってくるしさー。

「なぜだ」「いやだ」が一番サマになる(多分)青臭いガキんちょども。
自分を過大評価しても許される伸びしろいっぱいのガキんちょども。
可能性があり過ぎて、とうに盛りを過ぎた年代の者には眩しすぎてクラクラするばかり。

ま、自分の思ったとおりに生きるがよろし。

そんなふうなことを考えた昼下がりであった、とさ。

 

☆B2

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