意識という不思議なもの(2)
【あねログ:意識という不思議なものシリーズ(1)はこちら ↓ です。】
銀河系には一千億個の星が存在するという。
そして、人の脳には、その数に匹敵する神経細胞(ニューロン)があるという。
このニューロンの相互作用によって、人は様々な情報をやり取りし(伝達)、処理し、心身にはね返っていく。
例えば、ンケキヨさんをとあるラーメン屋に連れて行ったとする。
そこで激辛ラーメンを注文し、「うまいよ、これ」と勧めたとする。
ンケキヨさんは辛いものが苦手だが、そこは「ドッキリ」、内緒である。
素直なンケキヨさんは、思い切りラーメンをすする。
↓
「はんぎゃあ〜〜〜っ!」(謎)
さて、このとき、ンケキヨさんの脳内では何が起きているのだろう。
素人による多分にフィクション的な解説をしてみよう。
繰り返すが「素人による多分にフィクション的な解説」だ。
よって、内容の正確さに責任は持ちませんのであしからず。
まず、舌に激辛の刺激が走る。
その刺激は感覚情報となる。
そしてその情報は電気信号となって、脳内のニューロン(仮に名前を「バッハ」としよう)に伝わる。
バッハは、「軸索」と「樹状突起」という二つの突起(わかりにくいので、二本のおててと言い換えよう)を持っている。
一本のおてて(「おててA」とする)は情報を渡す役割、もう一本(「おててB」とする)は他からやってきた情報を受け取る役割を担っている。
今、激辛電気信号がバッハのおててAに伝わった。
すると、おててAは、その電気信号に反応して神経伝達物質(「ブツC」とする)を放出する。
ブツCは、「痛いよ、辛いよ」にぴったりの身体的装い(謎)を提案するコーディネーターである。
ブツCのコーディネート力は、個人によって程度の差はあれ、まあ、大体同じようなものである。白いドレスを基本として、それにあわせるものを帽子にするかサングラスにするかくらいの違いしかない(たまに赤いドレスを着させるヤツもいるが、まあどっちかといえば稀な例だろう)。
そのブツCに、お隣のニューロン(仮に名前を「シューマン」としよう)が興味を示した(謎)。「うむ、こいつを雇い入れることにする」。そしてシューマンは、自分のおててBでブツCをキャッチする。
契約成立、というわけで、ブツCはさっそくコーディネート力を発揮する。
すなわち、「辛えな、痛てえな」的装いを心身にまとわせるのだ。
ンケキヨさんのブツCは、コーディネート力が秀逸だ。
なので、ンケキヨさんは、眉間に五本皺が寄るほど眉をしかめ、はひーっと口から火を噴き、心拍が跳ね上がって、額から汗が滝のように滴ることになる(多分)。
これらは外から観察できる身体的な変化(生理的変化ともいう)である。
この変化とともに、「辛いよう、痛いよう!」という感情が起こる……とされる。
が、実は、どちらが先なのかはよくわからないと言われている。
身体的反応が先か、感情が先か。
辛いと思ったから口から火を噴いたのか、口から火を噴くほどの刺激を受けたから辛いと思ったのか?
脳の一部を電気で刺激してやると幸福感や恐怖感を引き起こせるというが、だとすれば、感情もまた電気信号と神経物質のやり取りだけで生まれるものなのか?
が、ここでクオリアの問題が出てくる。
前回も触れたが、クオリアは主観的なものである。
同じような感情にも質の違いがあって、それがクオリアだ。
ンケキヨさんが感じる辛さと私の感じる辛さの質は違う。
これは電気信号と神経物質だけでは説明できない(らしい)。
物理的な側面はわかる。
けれど、なぜそこに主観的なもの(=意識)が伴うのか、わからない。
神経発火(電気信号が駆け巡ることでニューロンが情報のやり取りをすること)だけでは、人の意識は説明できないのだ。
最近、情報統合理論なるものがあることを聞いた。
難しいことに直面するとお脳が破綻する自分に理解できるかどうかわからないが、調べてみようと思う。
その前に、意識に関する代表的な説がいくつかあるので、まずはそれらを見ていきたい。
次回に続く……といいな。
☆Author:B2@既にお脳が破綻しそう。
B3@えっと、つまり・・・ (以下(図解含めて)B3からB2への質問です、あしからず。)
ンケキヨさんの脳内。
外から観察したンケキヨさん。
脳内のちきちき伝言ゲームのせいで火を噴いたのか、それとも火を噴いたからちきちき伝言ゲームが始まったのか・・・
➡ ・・・・ 次回に続く。
こーゆーことですか?