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Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

経年劣化(?)。

B2 あねログ

運転免許の更新時期がやってきた。
ついこの間済ませたばかりのような気がするが、飛ぶように5年の月日が流れていたらしい。

めんどくさいんだよね、免許の更新って。
更新できる場所が限られている上に、お役所系って基本的に土日は閉庁しているから平日にのこのこと赴かねばならない。仕事している人の事情をもう少し慮ってくれよ~と思わないでもない。

日曜日に受け付けてくれるところもあるが、これまた遠いところにあるんだよねー。
なにゆえ完全フリーな休日に、そんなとこまで電車賃かけて出向かねばならんのか。

しかし、免許証は立派な公的身分証。失効させるわけにはいかないよ。
そもそも免許取るためにどれだけ苦労したと思ってんだ(謎)。
それに、いつかまたドライバーとして華やかな復活を遂げたい(大謎)。
そんな個人的事情(?)により、結局は仕事の都合をつけて、平日にのこのこ出かけていくことになる。

更新期間は誕生日を挟んで前後1ヶ月である。
結構余裕はあるのだが、時は金なり、うかうかしてると「期限まであと三日!?」という慌てふためいた事態に陥るため、できるだけ早めに済ますのが無難である。

というわけで、誕生日の前にはやる!と決め、とある日の午後、受付時間ぎりぎりに指定警察署に駆け込んだ(←実際はのんびりのこのこ歩いていった)。

手順などは大体わかっているので、小さなカウンターにお知らせハガキと免許証を提示し、渡された書類に必要事項を記載し・・・と、流れ作業をこなしていく。

ここまでは大したことない。

しかし、どんなことにもヤマというのはあるのだよ、メリーさん。

そう、更新手続きの最大の山場と言えば、写真撮影である。

昔どうだったかはトンと覚えてないのだが、最近は、更新場所で写真を撮ってくれる。
といっても、別にプロのカメラマンがいるわけではなく、なんだかしょぼい撮影機の前に座らされて、係りの人がシャッターを押すだけという簡易なものである。
当然、表情など作っている暇はない。
免許証の写真なんだから、どんな顔だっていいじゃあないかと思うだろうが、この写真は5年間「有効」である。

5年間である。

5年の間、免許証を取り出すたびに憂鬱な思いをするのもいかがなものか。
よって、何とか合格点(謎)を出せるくらいの仕上がりにしたいと、もがきあがき奮闘する。
たとえ奮闘できる時間が数十秒しかないとしてもだ。

今回は、前回よりも大変だったように思う。
冬場なのでコートとかバッグとかかさばる荷物を抱えての移動。
案の定、小さな鏡の前で風邪予防のマスクを取ると、暖房効果で鼻の下に汗の玉が!
むむむっと、慌てて手の甲で汗を拭う。
ハンカチなど悠長に出してる暇はない。
係りのおじさんの視線が、「早くしろよ」とせっついてくるのだ。
致し方なくどうしようもなく、手櫛でささっと髪を整え、撮影機の前のパイプ椅子に座った。

「はい、いいですか」とおじさんの声。
いいも何も、どうでもいいよと思ってるだろう、あんた。
えーい、とにかく口をしっかり噤んで、目をできるだけ見開けば、なんとかなる!

カシャ。

それが、「ちーん」という諸行無常の鐘の音に聞こえたのは私だけか。。。


30分後。

講習を終えた私の手元に新しい免許証がやってきた。


おそるおそる見てみると、そこには「おじさん」が写っていた。


ちーん。


唖然として、旧免許証の写真と見較べてみる。
どこがどう変わったわけでもないというに、なぜ「おじさん」になってるんだ、ええおい。


寒い心を抱えて建物の外に出ると、経年劣化だよ~という囁きを紛れ込ませた冷たい風が吹いていた。


☆Author:B2

 

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