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Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

今日は柔らかなブルーの空だった。

B3 いもログ

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昨年の12月にB殿が10歳を迎えた。

10年一緒に生きてきたんだなあと、感慨深い。

二年程前だろうか、睫毛に白い毛を一本見つけ、涙が溢れてしまったことがまるで昨日の事のようだが、今は白い睫毛が何本にもなってしまった。

B殿のそばに蹲り、頭や身体を撫でながらその白い睫毛を見つめる。

何故か乳歯が抜けたときの事を思い返す。

小さな小さな小さな身体の大きな命。カメラを向けて「きょうは僕の歯が抜けちゃったなあ~」とナレーションしている私の一言一言に反応し、右に左にと小さな頭を傾けていた。私はそんな可愛らしい姿に耐えられず、思わず大声で笑ってしまったな。

動画タイトルは「5月21日歯が抜けた」。

 

10歳は人間でいうと、60歳くらい。

日本では56歳というのが一般的なようだ。海外では10歳のミディアムは60歳、

ペディグリーのウェブサイトではミディアム雑種は65歳と出て、見なかったことにしたい。

昨年、動物病院の先生が仰っていた通り、だいたい還暦、60歳というところだろうか。

そろそろ同い年だね~なんて笑っていたのがつい先日のようだ。

 

小型犬はヒトの4倍、大型犬は7倍のスピードで時を駆けていくそうだ。

うちのコはミディアムだから5.5倍くらいだろうか。

 

抑えられない本能ゆえ興奮して無我夢中になっていたことを2時間もすればケロリと忘れている姿を見たとき、彼の時間の流れの速さを悲しく思ったことがある。

2時間前ってどれだけ遠くのこと?、と。

 

B殿と同じくベトナムで生まれ日本人の子供になったベトナムの子が昨年の10月に17歳を迎えた。

奇しくもB殿と同じ頭文字のBくん。

お目目くりくり。ちょこん!ちょこん!と可愛らしいお耳がくっついた丸いお顔。

 

普通なら生きていられないと先生が仰るほどに落ちてしまった体重。

ご飯を食べなくなって2週間。でも彼は今日もお母さんを見ている。

 

彼の存在を知ったとき、彼は隣国に居た。

いつも愛がいっぱい。幾重にも折り重なる愛が今日も彼の痩せた身体を包み込む。

言葉にできない想いだけが迸る。

 

デスクを離れた私をB殿の視線が追う。

B殿はいつも私を目で追う。

ウトウトしているときでも、視線乃至は聴覚で私を追う。

私が階上に行って10分、下で待っていられないB殿はいつの間にか私の視界の中にいる。私も私で庭に出した後、10分経っても「開けて」と前脚で立てる音が聞こえなければ席を立つ。

10分離れると気になって仕方がない。

そんな10年。

author B3

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