がったがたブルース
というわけで、大学病院、二度目の受診をしてきた。
いよいよ検査……と、緊張して待ってたが、違った。
前回は総合歯科みたいな科、すなわち窓口みたいなところにかかったのだが、そのとき、「矯正歯科のほうに紹介しましょう。そこで矯正が可能かどうかも含めて検査するのがよろしいかと……」と言われ、ふんふん、そうだよね、ではよろしく、なに、次回のお代は3〜4000円ほど?、検査にしちゃずいぶん安いじゃないか、……と喜んでたわけだが、どうも話がごちゃごちゃになっていたらしい。
今回も、というか、今回は、矯正科での初回相談みたいなもので、お話だけだった。それでも4000円(税別)取られた。矯正って自費診療枠だからな。そんな額で検査などありえないというのに、ウクレレのように浮かれてた自分が哀れだ(謎)。よくよく思い返してみれば、昔々に矯正の検査を受けたとき、万単位で検査料取られたような記憶があるような……。
本題。
私の口の中の状態をざざっとチェックしたあと、どういう治療法が考えられるかということで話は進んでいった。
やはり、奥歯に破折片が埋まっているので、普通に考えれば矯正で歯を動かすのは難しいとのこと。
※ここで、数年前に歯石除去で受診したどこぞの個人クリニックを思い出した。曰く、「埋まっていても矯正できますよ」。そのときは、んなわけないよ、矯正料ふんだくろうとしてやたらなこと言ってんじゃないよ、とか腹の中で思ってたわけだが、やっぱりできないんじゃないかよ、あのヤブ医者、クリニック名さらしたろうか!……とかやっぱり腹の中で罵った。
しかし、既に奥の上下左右8本でしか咀嚼ができない状態であり、それを補うために舌も発達してるとのこと。この「舌が発達」というのは、ベロが巨大化しているということではない(妖怪ベロ人間?)。食べたものをすり潰すために上顎でしごく動作をする癖が出来上がってしまっているということだそうだ。
それは正しい。時々、そんなことをしている。主にゼリーとかそんな柔らかいものを食べているときだ。ぶよぶよしたものなら食べやすかろうに……と思ってはいけない。むしろ、いくつもの中途半端な塊りとなって口の中に転がり続ける。そこで、「上顎こすりつけ作業」が発生するのだ(何の仕事だよ)。
もし、このまま矯正も何もしないで放置したらどうなるか。
とりあえず、前歯の間からうどんがすっ飛び出す現象は続くだろう(謎)。
そうこうしてるうちに、例の歯(以下「絶対問題歯」という)がだめになるだろう。
痛いからと反対側の奥歯で噛むと、今度はその奥歯もだめになるだろう。
がたがたになった奥歯は入れ歯となるが、他の歯で噛むことはできないから、人工的に何だか(←何だかわからない)をやって無理矢理噛み合せ箇所を作る……etc.。
・・・一体、口の中がどんなになるのか想像したくもない。
ここで、担当してくれた女医さんが、では治療するとしたらどういう方法があるか、考えられうる幾つかのことを、またーりと話してくれた。ちなみに、自分の場合、部分矯正は無理なので、全体的に手を入れることになるというのが前提だ。
※この女医さんの「またーり」的な感じで随分と緊張がほぐれた(謎)。
①奥歯というのは噛み合わせの要だが、このまま残しておいてもいいことないので、絶対問題歯をばっさり抜く。
②絶対問題歯の破折片が埋まっている根っこを切除する(歯には二本の根っこがあるけど、そのうちの一本を取ってしまうってこと)。
③その上で、口の中に隙間がない状態なら健康な歯を四本抜歯して矯正(矯正で抜歯はよくある)。
④単に歯が出っ歯なだけなら矯正処置だけだが、骨格に問題があるならば骨を削る手術をする。
⑤骨にボルトを埋める手術をして矯正するということもありうる。
⑥同時に発達してしまった舌の矯正も行う(これは癖づけみたいな訓練)。
⑦他にもなんかあったような気がするが、意識が遠くなっていたせいか想起不能……。
ワイヤー歯(つまり矯正器具をつける)の期間はおよそ3年。
矯正費はおよそ800,000円(税別)。分割可能。
それ以外に時々の診察代と処置費は別途(一回3000円くらい)。
手術となれば、その費用はまた別途…………。
あの……。
骨削る手術って、なに?
顎にボルトって、なに?
三年もの間、やたら歯磨きに時間をかけて、おまけに笑うと銀線がきらり?
費用的にはこんなものだろう。およそ100万ほどかかるなんてことは知っている。
長期に渡る治療になることも。
だが、想定外の話が多過ぎた。
手術ってなに!?(いや、まだやると決まったわけじゃないが)
根っこ切除ってなに!? それ痛いの!? あの世に召されちゃったりしないっ!?
そもそも三年後、存命してるか、自分!?
下手すりゃ、ワイヤー歯でお棺入り!?
マジで!? 嘘だといってよ、バーニー!!(謎)
もう、ほんとに気が遠くなってきた。
女医さんは、「もう楽しくね、なが〜いエステをやってると思って……」と、これまた、またーりと言った。(くどいが、このまたーり感に救われた。謎)
やっても地獄。
やらなくても(いつかは)地獄(というか既に辛い現状)。
選択肢、超少なくねっ!?
とりあえず、今の状態をきちんと把握しておきたいということもあり、本格的な検査と診療方針の策定を、まずはお願いすることにした。
ちなみに、両方セットで、およそ70,000円……………。
もう銀河の果てに逃亡したい。
それか歌でも唄うしかない。
はあ〜〜〜♩ がったがたブルースぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜♫
意外なことも聞かされた。
どうも、生まれつきの開咬ではなく、昔は前歯がちゃんと噛み合っていた、というのだ。その痕跡がある、と。
ってことは、この症状は生活習慣によってもたらされたのだろうか? であれば、顎の手術の選択肢はなくなるかな?(なくなってくれっ!!)
思い返せば、小学生の頃、鼻炎がひどくていつも口を開けていた(でないと息ができない)。そのせいで、開咬になってしまったのかも知れない。でも、いまさら小学生には戻れない。やっぱり歌うしかない。
はあ〜〜〜♩ がったがたブルースぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜♫
そんなこんなで、やけくそ気味に4,000円(税別)払って、病院を出た。
しみったれた雨が降っていた……。
☆Author:B2
追記:YouTubeの動画を貼ってもいいのかな、の件。違法ではないようだ。この行為は、動画の引用タグまたはURLを編集画面に入力することでリンクを貼ったにすぎず、閲覧者がクリックして動画を視聴したとしても、視聴者は本体から直接視ていることになるから……とのこと。そして、リンクを貼るだけならそれは著作権法上、問題とはならないのが定説である。ただし、広告目的で大量に貼るのはNGである。というわけで、本件クリア!