Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

出た。

一昨日の晩、ヤツが出た。

 

そろそろ寝ようかなあ、その前に……と、トイレのドアを開けたとき。

いきなり点いた照明にビックリしたのか、白い壁を猛スピードで這いずる茶色いヤツが。

 

その瞬間、ミミズもオケラもアメンボもみんなみんな生きてるんだトモダチなんだの博愛精神はビッグバンのごとく爆発・灰燼に帰し、「クチクしてやるぅあ〜〜〜!」という雄叫びとともに豆夜叉(謎)が降臨した。

 

その流れ出る怒気に怖れをなしたのか、ヤツはコソコソとトイレから出て、壁際に置いてあったヒーターの後ろに隠れやがった。だが、尻の辺りが一部見えている。頭隠して尻隠さずとは、まさにこのことである。

 

「ケツが出てんだよぉ───っ!」

 

吠え声を上げながら、玄関先に置いてあったヤツ用殺虫剤を引っつかみ、起爆装置のスイッチ(=スプレーのアクチュエーター)を押した。

 

ブシューッ!!!

 

ヤツのケツが見えなくなる。

奥に逃げ、スチールラックの下に入り込みやがったのだ。

再びブシューッ!!!!!

 

と、ヨロヨロしながらヤツが出てきた。

だが、まだくたばらない。

今度は掃除機の後ろに回り込みやがった。

 

この野郎っ、とばかりにブシューッ!

豆夜叉の恐ろしさ、思い知りやがれっ!!!

 

……激闘(謎)すること20分。

追いつめられ、ひっくり返ったヤツを割り箸で挟み、玄関の外へポイッ。

豆夜叉と遭遇したが運の尽き、せめてもの情けで自然に帰してやらあ!

(金言『万物自然に還れ』)

 

その後、おかげで寝るのが遅くなった、睡眠時間返しやがれとブツブツ文句垂れながら、汚れた床を拭いた(ブシュブシュ撒いたからな)。

 

まったくもってあるまじきことだ。

ヤツ対策として、家中の穴という穴は塞いである。

こんなとこからはとても入れまいと思われる洗面台の排水パイプの接続部のほんのちょっとした隙間さえも、目貼りしてある。

しかも、先週の日曜日にコンバットを新しいのに交換したばかりだ。

12個では足りなかったか。

ならばさらに買ってこよう。

こうなったらコンバットの要塞と化してやらあ!

 

だが、考えてみれば、不吉な予兆は既にあったのだ。

その晩、帰宅したらポストに宅急便の不在通知が入っていた。

あー、再配達の依頼しなきゃと電話をかけようとしたとき。

ふと、再配達用電話番号の下に目がいった。

 

「この通話は1分ごとに10円かかります」

 

…………有料?

 

いやいや、どっかにフリーダイヤルの番号が書いてあるはずだ。

そう思って不在通知の裏表を舐めるように調べる……が。

 

ない。

どこにもフリーダイヤル番号が書いてない!

 

その瞬間、守銭奴(謎)が怒気とともに降臨した。

 

「この野郎っ、有料たあどういうこったっ!?」

 

一体どこの宅急便屋だっ!

○○○かっ!!!

おかしいっ、前は違ったはずだ!

なんだ経営が悪化してんのか?

青息吐息なほど金がないのかっ!?

こっちはもっとないわっ!!!

 

守銭道(謎)を邁進する身には、再配達依頼の電話代10円も惜しい。

 

……というわけで、結局、無料通話の繰り越し分が余っている携帯から電話することにした。

 

日中の闘い(仕事)から解放され、まったりしたい夜のひとときに起きた許されざるべき出来事。

 

その晩、ぐったりと寝支度をしながら思った。

頼むからこれ以上の災害は起きてくれるな。

もしここで命が尽きたら、この世で最後に目にしたのがヤツということになってしまう。

それだけは〜、それだけは〜、と祈りながら、床に就いたのであった。

 

※あとで気づいたが、撒いたのはヤツ用殺虫剤じゃなくてダニアースだった。

動転のあまり間違ったらしい。でもダニアースでも効くことがわかった。

ご参考までに(謎)。

 

☆Author:B2

 

追伸:B3へ。「ノラガミ」って知ってますか。面白いかな。なんか今再放送やってるらしいから、もう終盤だと思うけど見てみようかな。面白かったら秋から二期やるみたいだから見ようかな。

 

 

 

 

B3@ノラガミがわからない代償として且つキミの健闘を称え、下図を捧げます。

 

 

  

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