Bの響宴

リタイヤを迎えた親のための認知症予防プログラム - 「ひとまず家族でブログやります。」(B型一家ほぼ全員参加型企画)

Dreamed a Dream

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 大阪都構想住民投票の結果、反対が賛成を上回って否決されたそうだ。

橋本市長は、任期満了をもって政治家を引退するらしい。

そのニュースを聞いて、ふと頭をよぎった杜甫の詩句。

国破れて山河あり
城春にして草木深し
時に感じて 花にも涙を濺ぎ
別れを恨んで 鳥にも心を驚かす
峰火 三月に連なり
家書 萬金に抵(あた)る
白頭掻いて 更に短かし
渾(す)べて簪(しん)に 勝(た)えざらんと欲す──


実際に覚えてたのは最初の二行くらいだけど、敗れた側の心境とはこんな感じかと勝手に推測。
もっとも、本人たちは今後のことを考えるのに必死で、周囲を見回す余裕なんてないかも知れないが。w

まあ、でも、一つの闘いが終わったという感じはあると思う。
当事者だけではなく、自分のような傍観者にも。

大阪の住民じゃないし、近隣に住んでいるわけでもない。
だから関心も薄く、事の詳細もよく知らず、「ああ、否決か」という第三者的な感想しかないが、それでも、ここに到るまでの橋下市長、維新の党の動向は見てきたから、あのはりきりやんちゃ坊主とその一派が一線から退くのかと思うと、それなりの感慨もあろうというもの。

しかし、橋下さんの政治家生活が7年余りというのは少々驚き。
それだけ?というか、もっと長期の印象があるから。
それほどインパクトが強かったからだろうが。

個人的にはその過激とも思える動向に引いてしまうが、それでも、あれだけ歯に衣着せず的に振る舞える人は、日本の政治家の中ではあまりいない。路線は多少違うかも知れないけど、昔の小泉さんを彷彿とさせる。ある意味、貴重な存在だと思うけど、いかんせん、突っ走り過ぎた……かな。

でも、支持する人は残ると思うし、とりあえずは引退するだろうけど、そのまますんなり引っ込めるのかねえ……。それは、今後の政治情勢次第だろうか。日本のみならず、世界的にもきな臭い感じになってきたし……。

ま、人間が何をやろうと、杜甫の詩のごとく自然にとってはちっさいことなんだろうよ。
その自然をぶっ壊そうとしている人間も、結局は呑み込まれていくのだろうし。
夢を見るのは人間の特権だが(いや、うちの犬は寝言を言ってたから動物も夢を見るのかも知れない)、自然はただ厳然としてそこに「在る」だけ。

Dreamed a Dream …… all for nothing.

 

                                                                                                                    ☆Author:B2

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